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スイーツの力は偉大だ!

私は小さい頃からどちらかと言えばお父さんっ子で、何かにつけて父に甘えて遊んでもらっていました。そして毎年父の日には母と一緒にケーキを作って父へプレゼントし、それを家族で一緒に食べるというのが恒例でした。

しかし私が中学生になる頃に父に癌が見つかり、余命幾ばくも無いという事が解りました。父はどんどん痩せていき、とうとう病院のベッドから出られない程弱ってしまったんです。
私はそんな父を見るのが怖くて、現実を認めたくなくてお見舞いへ行かなくなってしまいました。

あと数日で父の日、いつもならそろそろ母と今年はどんなケーキを作るか相談を始める頃ですが、そんな事を考える余裕もありませんでした。
けれど母から「お父さんが、今年も父の日のケーキが食べたいなって言ってたよ」と言われ、このままケーキを作らないままじゃ後悔するかもしれないと思って、父の一番の好物のチーズケーキを母と一緒に作りました。
病院食以外は食べる事が出来ませんし持ち込みも出来ないと言われていたので、そのケーキの写真を撮って父に見せる事にしました。

父の日当日、病室へ行くと父は「やっと来たか」とニコニコ笑いながら言ってくれました。
そして「どんなケーキにしたんだ?」と目をキラキラさせながら、作ったケーキの写真を見てくれました。
その日は久しぶりに父とゆっくり話せて、父からも「最高の父の日だな、早く治して今度はちゃんとケーキを食べるからな」と言ってもらえました。
その後父は主治医の先生も驚く程の速さで病気を克服し、無事退院する事が出来ました。余命も残り僅かと言われていたのが嘘のようで、嬉しかったのを覚えています。
父は「また父の日を家族揃って迎えたいから頑張ったんだ」と言っていて、あの日父の日のケーキを作って本当に良かったと心から思いました。
これが私の忘れられない父の日の想い出です。スイーツって意外な力があるかもしれないと思ってそれからは母の日ギフト スイーツも贈るようにしています。